宮城県のリーダーより

これは2014年10月末のものです。
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宮城県での実践です。

考えてみるとやはり人間関系が大きく関係していると思います。
科学的以外の部分も多いかと思います。思いつくままで変化のみではないですが・・・。

毎月行っている仙台市のS仮設住宅にて、
・何故か最後のじゃんけんゲームでは、一番弱い人、大変な状況に遭った人が優勝します。家も家族も流されてしまった人達や両膝痛の人など。何故か元気な方は優勝しません。

・最年長Oさん(89歳)と70代女性(Nさん)の2人の動作はみんなの中で遅れがち。
しかし毎回参加して回数を重ねるごとに(ほとんど出席)完全ではないがスムーズになってきています。あるとき80歳くらいの男性Tさん(3回目)が一緒のとき指の体操やリズムが上手くいきません。いつも黙っていたOさんはTさんに、「初めは自分もそうだった。でもスリーA(脳活性化ゲーム)の日は必ず参加してだ
んだんできるようになった」と話してくださいました。御自分の状態を感じて自分から参加し続けているOさんの姿勢が見事でした。 またお仲間さんからの発言はTさんの心に届くものがあったと思います。

・Tさんはその次の4回目はできないところがあっても中座せずにずっと参加していました。

・久しぶりに福井先生が参加された10回目のとき、Oさん(9回目)について、「以前はおとなしく目立たない感じだったが、明るく良くしゃべるようになった。」との言葉にOさんは「以前は自信がなかったが、続けて参加してできるようになったのでおしゃべりするようになった。」とのことでした。

・ゲーム後の「お茶っこ」で皆さんとおしゃべりをして、帰りがけに1人1人とご挨拶したあと、「有難うございました。また来ます!」と声をかけると皆さんが笑顔で「またおいでー。」と返してくださいます。


月1回で7回行ったN仮設住宅では、
・毎朝ボランティアの人が来て指折り体操をなさるそうですが、同じ指折りでもスリーAでやるほうが楽しい。 ボランティアのほうは歌もうたわない。

・1回目に皆を率先して楽しんでいた元気の良い70代の女性(Eさん)、4回目は腰痛で不調だったが、皆とよく笑ったので「あー、今まで3回参加したけれど今日(4回目)は一番楽しかった!」と、ひと時腰痛を忘れていらっしゃいました。


多賀城市Oサロン
・「すごく面白かった、楽しかったまた来てください!」 と口々に言われました。次回につながるかどうかはサロンを主催する社協が決めるので、社協次第です。

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ここからは2016年1月のつけ加えです。

このあと毎月続いているS仮設では、
新しい公営住宅などに移っていく方があってお仲間さんはばらばらになり参加者が少なくなってきます。

仮設の会長の配慮で別の仮設の住人や新しく引越した家まで車で送り迎えして下さる時期がありました。新しく参加した方、「脳活性化ゲーム、認知症予防というから難しいかと思ったら、笑っていればいいんだもの、いいねー」2回目の方「前回来て面白かったから今回も来たよー」

S仮設は比較的同じ地域の方が集まっていましたので、夢の旅行などでは被災前に住んでいたところ(仙台市深沼)に行きたいという話で盛り上がります。とても自然豊かなところで、この季節はこんなことして過ごした・・・など懐かしい
気持ちをお仲間さん同志で分かち合うことが認知症予防に役立っていると感じます。

S仮設は2016年3月で閉鎖予定です。26ヶ月27回行ったことになります。
もう定期的に開催のところはないのでこれからどうなるかわかりません。


サロンとは民間のアパートなどのみなし仮設に入っている被災者を地域ごとに集めて社協主催で月に1回開く会のことです。
多賀城市では4箇所のうち2箇所で1回ずつ行われ、とてもよかったとの感想が多かったのですが、社協は検討してみると言ったきりでサロンの催しは去年3月に終わりました。

各地にもあるようですが、仙台では「ケアカフェ」という介護や医療の仕事をしている人たちのゆるい集まりがあります。
私はそこに参加して宣伝をしています。
かつて私の話に興味を持っただけなく、京都まで見にいらした大学の先生がいらっしゃいました。
仙台ではこのような状況です。           宮城県多賀城市 から