☆山梨の甲府から~

隔週10回コースを終えられた80歳過ぎの方々の様子です。家族から明るくなった、前向きになった、声が大きくなったといわれたり、料理が1品多くなった、笑う事が多くなった、仕舞い込んでいたワープロを出して、感想を打ち込んで持参した、仲間内で冗談が言えるようになった、出かけるのが楽しい、毎日出かけないといられない、掃除機を毎日かけるようになった、今、何しにきたんだっけ?がなくなった、など。

続々と話す表情はイキイキと、目力が上がっていました。仲間内で次も来ましょうね、頑張りましょうねと励ましておられたそうです。

仲間がいる、会いたい、との発言も数多くありました。このゲームで、どれだけの変化が得られるか?との思いは、吹っ飛んで、改めてこのゲームの効果はスゴイ!と実感しています。と、看護師さんスタッフがグループで行っていらっしゃいます。

そしてスタッフ共々エンパワーメントをされ、後期に向けて頑張れそうです。平成27年9月26日 

 

ゲームで転倒予防
ゲームで脳を活性化して、生活能力を維持、向上していきます。

 人間は、ゲームの中で、遊んだり楽しんだりすることで、日常生活から解放された、新たなエネルギーを生みだします。そして、ゲームは、楽しむことだけではなく、身体運動を十分に引き延ばすことが可能になります。

 脳活性化ゲームを進めながら、頭と心と体へつながりの準備をしていきます。

 筋肉があるなしにかかわらず、頭と体の神経のつながりが弱くなっていて、バランスが崩れてしまうために、転倒に繋がってしまいます。

 誰もが、不安なく、安心して参加できるように、このゲームは、始めからできることを目的としていないのです。できてもできなくても、どちらでも大丈夫、やめないで、あきらめないでやることが大切なことになります。出来る、出来ない、上手い、下手を意識するのではなく、あきらめないこと、人と比べないことが大切になります。

 一つ一つのゲームの中に、脳活性化の働きが潜んでいます。意図的な働きかけをして、笑いながら脳が働くように仕向けています。

 大体は、円座になり、上下関係はなく、みんな平等、みんな一緒の環境をつくり、大笑いしながらゲームを進めていきます。

 そして、そのことが、大きな効果に繋がっていきます。

 どのゲームも、ただ笑うだけではなく、認知症予防、認知症からの引き戻しという目的意識を持って、お迎えする側の、リーダー、スタッフ、ボランティアさんは、ご参加くださるお仲間さん全員を「やらかい心」で、受け入れます。

 ゲームは、一つひとつ、何々をしながら、何々をするという、同時進行で成り立っています。二重課題の処理能力を自然に訓練しています。

 

 「落ち込ませない」「迷わせない」「不安にさせない」「嫌な思いをさせない」「追い込まない」そのことを常に心に留め、楽しんでいない、できない方へのフォロー、できないと楽しめない、その気持ちを理解して、楽しく自然に大笑いができるように、お膳立てをしていきます。

このお膳立てこそが、ゲームリーダーとして、コミュニケーション力をしっかり養う必要性があります。

 

「やらされる」のではなく、楽しいから自然にやりたくなる。

 ただ訓練されているだけでは、気持ちの継続が難しい。しかし、楽しいと思うことは、痛さも忘れてやってしまいます。

 また、目からの情報は、脳を刺激しますが、五感の情報の8割以上は、目から入ってくるということがわかっています。

 一つの工夫として、お手玉の並べ方と、リボンの並べ方が重要です。

 ふたを開けた瞬間に、感嘆の言葉がでるくらいに、きれいに、並べています。 

 ゲームの効果としては、楽しいゲームをする、勝ちたい!という気持ちがでてきて、集中力が高まります。そうすると、自然に反射能力や、バランス能力が向上してきます。そこから、転倒予防へつながっていきます。ゲームを継続するにあたって、仲間との関係性の良さ、コミュニケーション関係が際立って良くなります。

 同じゲームが重要な理由としてですが、健常な感覚の方は、毎回同じものだと、飽きるのではないか、マンネリでやる気にならないのではないか、脳活性化には、つながらないのではないか・・・と考えますが、それはなく、

 心の上でも、体の上でも、安心安全であることへの気持ちのゆとりが大切になります。毎回、変えていると、変化に対応できず、混乱しやすいため、認知症予防の目的が十分に発揮できなくなってしまいます。

 同じゲームだからこそ、安心してゲームに参加できます。

 

同じゲームであっても、ゲームをリードする人の声のかけ方によって、いくらでも、新鮮な楽しいゲームになります。

 

 実際には、ゲームの最中、杖を使わなければ絶対に歩けない男性が、杖を使わないで、歩き出していた。

 また、ある車椅子の女性は、やはりゲームの最中、いつの間にか、一人で立って、ジャンケンをしていました。

 このように、自助力を高める大切さ、意欲を自然に引き出していきます。

 転倒防止には、ゲームのステップ1、ステップ2などで、指や腕の体操をして、頭を鍛えることが大切になってきます。

 

 「みんなの認知症予防ゲーム」は、気楽に楽しくできる運動プログラムです。認知症だけでなく、心身の不調で元気を失っている方に対しても、年齢を問わず、効果が期待されます。

そのため、呼称を「みんなの認知症予防ゲーム」としています。

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